運転資金とは何か?

そもそも運転資金って何?

ご商売をやっていらっしゃる方であれば、事業を回すのに運転資金は絶対必要であることは誰でもご存じと思いますが、ここはあえて釈迦に説法するようなつもりで運転資金についてわかりやすく説明してみたいと思います。

 

運転資金とは一言で言うと、「事業を回していく為の資金」です。

 

商品在庫を増やすための資金も運転資金ですし、給与や賞与を支払ったりするのも運転資金です。

 

買掛金支払い、ガス、電気、電話料金の支払い、家賃や地代の支払いも運転資金です。

 

これが突然、支払えませんという状態にならないように、資金繰りをうまくやって、事業を回していく必要があります。

 

また、売掛金を回収する前に支払しなければならない場合、売掛金を回収するまでの期間、先行して資金が必要になる場合、つなぐ為の資金が必要となります。

 

例えばの例ですが、

 

売上   1,000万円
仕入      700万円
利益     300万円

 

と、まぁ単純ですが、今現在ざっくりとこんな感じだったとします。売上高はお金が入って来る方で、仕入は逆に支払う方です。

 

ここで問題になるのは、お金が入るのと出ていくのとではどっちが先か?という事です。

 

先に売上の1,000万円が入って来て、その後仕入の700万円を後で支払うなら良いのですが、その逆もあり得ますよね。

 

例えば仕入代金の支払期日が今月末で、商品が売れたので売上高に計上はしているものの、掛け売り(売掛金)なので実際にお金が入って来るのは来月だ、という場合です。

 

その場合は先に支払う700万円をどこかで調達して、来月お金が入ったら(売掛金を回収したら)700万円を返済する必要があります。

 

また売上代金を約束手形で回収したなら現金になるのは4か月後、なんていう場合は手形を割引しない限りは返済は4か月後という事になります。

 

上の例では売上から仕入を引いて利益が300万円出る事になっていますが、実際に入って来るよりも出ていく方が先である場合はどこかでお金を調達しないと事業が回りません。

 

よく新聞記事で、どこそこの企業が黒字倒産をしたというのがありますが、何で黒字で倒産するんだ?と思いがちなのですが、運転資金が調達できないと資金繰りが詰まって支払不能に陥ります。小切手を振り出していた場合など、残高不足で落ちなければ不渡りになって、最悪破綻に陥ります。

 

「勘定合って銭足らず」と昔から言われている言葉がありますが、損益計算書では黒字でも、運転資金が不足(ショート)すると、最悪倒産するという事です。

 

ちなみに機械や営業車両、営業用不動産の購入資金などは設備資金ですので、運転資金とは分けて考えます。

 

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