銀行員の決算書についての考え方

銀行員の決算書についての考え方

銀行に融資を申込みする時、或いはもう既に融資がある時、決算書を提出すると思います。

 

銀行員は決算書のどこをどう見ているのか気になりませんか?

 

また、どこを見て決算が良い、悪いを判断しているのでしょうか?

 

元銀行員が自身の経験を通して得た事について述べてみます。

銀行員の決算書についての考え方記事一覧

決算書が良いか悪いかを簡単に判別する方法があります。決算書における、貸借対照表は下のような構成になっています。これを上と下を分けて考えてみます。流動資産と流動負債を比べてみる簡単な言い方ですが、流動資産とはすぐに現金化できる資産。流動負債とはすぐに支払期限が到来する債務の事です。流動資産(すぐに現金化できる資産)と、流動負債(すぐに支払しなければならない負債)とを比べた場合、流動資産の方が大きけれ...

一般的に、卸・小売業などの場合は売上原価、製造業の場合は製造原価、建設業の場合は工事原価を計算して損益計算書を作成します。ここでは売上原価について例を挙げます。売上原価=期首商品棚卸+期中商品仕入−期末商品棚卸です。期首商品棚卸とは、期首の当初からあった在庫です。それと期中に仕入した分を足して、期末に売れ残った在庫を引くと、期中に売れた在庫の金額となります。もし、上の図の例で、期中の売上高が2,0...

業績の悪い会社の決算書を見ていると、減価償却費の未計上、または過少計上となっているものが散見されます。減価償却費の計上の仕方は決まっていて、国税庁のホームページにも記載があります⇒No.2106?定額法と定率法による減価償却(平成19年4月1日以後に取得する場合)減価償却費は、販売費及び一般管理費中、または売上原価中における費用の項目ですので、これが大きければ大きいほど利益が減ります。よくあるパタ...

融資審査の裏事情・・・というわけでもないのですが、恐らくは多くの債務者の方があまり知らないであろう、銀行の審査の仕組みについてお話します。融資審査はどこの銀行でも根幹は同じです。何故なら当局である金融庁が「金融検査マニュアル」という指針を出していて、それがどこの銀行でも融資審査における根幹となっているからなのです。ところが色々仕組みが複雑で一般の方には理解しにくい事もあり、あまり知られていないのが...

自己査定と融資審査の関係@融資審査の裏事情?からの続きです。前回は、銀行の審査においては、「債務者区分が正常先だと貸倒引当金が少なくて済むので無担保でもいいからどんどん貸したい。ところが要注意以下になってくると、貸倒引当金を引き当てる率が高くなるので、できれば保証協会付き融資や不動産担保を取って貸したい。」という思考パターンになりがちだ、というお話をしました。ところが、この債務者区分も、銀行の見方...